台風も空気の塊みたいなもんですが。
台風が来ると災害が心配です。起きてしまった災害には消防の皆さんが活躍してくれますが、彼らの勇敢な姿にはいつも頭が下がります。
水害とかではなく火災ですが、ゲームの中でも勇敢に消防活動を行うファミコンソフトがありました。
「飛ingヒーロー」 これはフライングヒーローと読みます。
皆さんでも知っている人は少ないでしょう、この「飛ingヒーロー」、今回はこれを遊びます!
無名ではありますが、私がクソガキ時代のクラスでは地味に流行った名作(?)なんです!
私が飛ingヒーローと出会ったのはたしか小学2年か3年頃だったと思います。
買ってもらった場所はやや記憶が曖昧ですが、たぶん今は亡きムラウチ電器だったと思います。もしかしたら南平のダイクマかもしれない。
なんか在庫処分コーナーみたいなのに配置されていて新品で¥1980か¥980だったと思いますね。
存在すら知らないソフトだったので、なんか両親か祖父母がなんとなく「この安いのなら買ってあげるよ」みたいな感じだったんではないでしょうか。
平たく言ってしまえばブロック崩しの派生のゲームなんですが、妙に明るくほのぼのした雰囲気とシンプルなシステム、妙な爽快感から地味に面白かったんですね。
あと、今となってはツッコむのも野暮なんですが、キッズから見ればツッコみ要素が満載なんですわ。
クラスの人気者で友達の多かったK君宅に遊びに行ってこのソフトを持参したらツッコみの嵐で地味にこのゲームが流行りました。
まぁネームバリューがなさ過ぎて流行が廃れたのも早かったですがww
とりあえずゲームを始めてみましょう。
どうでもいいですけど今気づいたんですがメーカーはソニーなんですね。ソニーっていったらあのソニーしかないでしょう。ファミコンソフトではけっこう珍しいのでは?
いやはや、21世紀になってライバルになるとはこの時点では誰も思わなかったでしょうな~。
さてさて、ゲームを始めるとなにやら港の建物で火災発生。逃げ遅れている人々が窓から助けを求めてきます。
消防車に乗って颯爽と登場したのは我らが飛ingヒーロー!
そう、これは建物の火災を消して人々を救出するゲームなんです!
ちなみにゲーム中で消防車が出るのはここだけです。
では、放水開始…
違う違う、コイツ、トランポリンでジャンプして体当たり(?)を駆使し火災を消していくんですwwww
斬新すぎるでしょ!?
21世紀、2017年の今でもこんな消火技術は登場していませんwwww
直接体ごと飛ぶので、ちゃんと窓辺にいる人を直接ジャンプで救出したりもできますよ。
プレイヤーはトランポリン係である地上班を左右に動かして飛び立った後の落下してくる飛ぶ係をトランポリンで受け止め、また空に弾き返します。
まぁ言ってみれば飛ぶ係の消防士はブロック崩しのボールですな。
当然のことながら受け止めるのに失敗しますと、
絶命します。
ケガではない証拠に昇天していく演出があります。
殉職です。
二次災害もいいところですな!
飛ぶ係も地上班も絶対にやりたくないですねww
割と序盤からちょいちょい2画面分の高層物件なんかも登場。城でも高層ビルでも普通に飛んで消火と救助に当たります。
火はブロック崩しでいうところのブロックで、この火は時間経過とともに火の手を増していき、隣の部屋に引火したりと徐々に拡がっていきます。
人のいる部屋に火の手が上がると窓辺で救助を待つ人が地面へ身を投げます。
トランポリンで受け止めれば救助できるのですが、救助に失敗しても
別にペナルティはありませんwwww
そんな感じで火を全部消すか建物から逃げ遅れた人がいなくなればステージクリアです。
ちなみに窓から救出するより火を全部消し止めた時点で未救助、すなわち建物内に残っている方がの方がスコアが高いです。
全部救助だとパーフェクトのボーナスがつくらしいですけど。
さらに逃げ遅れた人がいなくなればいいので、火で窓から追い出されて全滅しても一応クリアです(!?)
このゲーム、こんな救助を待つ人の扱い悪さってダメじゃないですかね!?www
と、こんな感じで、ところどころにキッズが無駄に鬼の首取ったような顔しそうなツッコみポイントが多数あるんです。
救助待ちの人が人間と思えないような奴がいたり、宇宙空間で火事が起きていたり、幽霊屋敷みたいなところを消火に行ったりと微笑ましいツッコみどころは豊富。
さっきも画像貼りましたがツリーハウスというか本当に木の中に住んでいる真のツリーハウスみたいなのも火の手が上がりますが、そりゃよく燃えるだろうよww 木造建築過ぎ。
特によく僕らがツッコんだのはアイテムの纏(まとい。江戸時代の火消しの旗印みたいなやつ)と無線機。
このゲームはたびたびアイテムが落ちてきて、トランポリンで取ると色んな効果があります。
スコアが増えるやつとかトランポリンの大きさが変わるとか飛ぶ係が増えるとか色々あります。
中でも取るとデカいのがラッパと無線機と纏。
ラッパは取ると雨が降ってきて火が全部消えます。事実上ステージクリア確定のアイテム。まぁ地上で雨が降って火が消えるのは演出的にもわかりますが、なぜか宇宙空間でも雨が降ります。
「きっとSF風の住宅で本当は地球なんだろう」と冷静な脳内補正入れても、飛来してくる当たり判定のある鳥(毎ステージ出てくる)がご丁寧にUFOに変わっています。
引き続き「なんだかんだ地球上だよ、うん」と脳内補正を強めてくださいww
無線機は消防ヘリが飛んできて、これに飛ぶ係を接触させると消火弾みたいなのを投下し火がすべて消えます。
しかも雲の上のボーナスステージへ連れて行ってくれる。
まぁ雲の上のボーナスステージはさすがにキッズもツッコむだけ野暮とツッコみません。僕らがツッコんだのは、
最初からヘリで消火弾使えば良かったんじゃねぇの!?
私達、当時のキッズはゲラゲラ笑いながらツッコんだものでした。
今では脳内補正でむりやりつじつま合わせとかしたりすることもありますが当時の僕らキッズの脳内は思いのほかシンプルでした。
そして纏。これを取るとですね、
建物に突入して徒歩で消火・救助活動を行います。
普通の方法で消火活動できるじゃねぇかwwww
これは別ゲームみたいな感じで、制限時間内に火を消し人を助けながら鍵を探します。救助要素はあまり重要じゃなくなりますがw
鍵を見つけると消火や救助の経過に関わらず先のステージに進めます。しかもステージのスキップもできたり。
ま、その後の消火や救助は知りませんww ヘリでも来たんじゃない?
ちなみにこの屋内モードは運もありますが、それなりに死んでしまうリスクがあるのでナメてかからない方がいいです。
あと屋内はダイナマイトがよく置かれているんですが、あんな物騒なもんなんで置いているんだ?www
そんなバカゲー要素のある雰囲気のゲームなんですが、操作する地上班の動きが軽快だし、難易度も難し過ぎず簡単過ぎず、シンプルでテンポも良いゲーム展開なので普通に面白いです。
隠れた名作だと私は今でも思ってます。
全32ステージで、キッズ時代は全クリできませんでしたが高校生ぐらいの時になんとなく頑張ってみて全クリした覚えがあります。
今回は17ステージでゲームオーバー。
まぁ折り返し地点回っただけでも良しとしてください。
バラエティに富んだステージは使いまわしみたいなのもありますけど見ていて楽しいですね。
普通にシンプルイズベストで面白いゲームですから、かなりマイナーなゲームですが機会があったら是非プレイして欲しいですね。
ただリアルでこの救助法はかなり熟慮して最終手段ぐらいまで方法として選択しないでいただきたいと切に願います。
↓バーチャルコンソールで配信して欲しいレベル。

フライングヒーロー -